胎内記憶 その２

夜の寝かしつけをしていたら、突然ちびっこが、
「うまれたー！」と言い出した。

そして、
「ちびくん（自分の名前での一人称）は、
かあちゃんのおなかのなかからうまれてきたよ」
　
「あたまから、ギュギュギュ～～ってうまれたよ！」と、
肩をすぼめつつ言う。


「あたまからギュギュギュ～」なんて、
こちらからは言ったこと無い筈・・・
胎内記憶、来たね！！？

オヤ　「お腹の中は何色だった？」
　　　　
ちびっこ　「ん～、むらさき」

むらさき・・・まあ、見えなくもないのかな？
前回は茶色と言っていたけど。

オヤ　「お腹の中で何してたの？」

ちびっこ　「ん～とね、こうやって泳いでたの！」
　
と、両手をこぶしにして交互に前に突き出しつつ言う。

いいねぇ、いいねぇ、「泳いでた」っていうのは素晴らしい！
ソレ、いただきだ！

オヤ　「じゃあさ、生まれたとき何が見えた？」

ちびっこ　「・・・とけい！！」

・・・時計か～～。
確かに、生まれたばかりのちびっこに見える場所にあったかもしれない。


もっと聞きたかったけど、それ以降はどんどん違う話になっていっちゃったし、
こちらから聞きすぎると、その時の会話自体が記憶になってしまいそうだから、
あまり口にできないな。

また、自分から語ってくれるのを待つとしよう。

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