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沖縄・グスク巡り<3日目> [お出かけ]

保栄茂グスク→具志川城跡→知念城跡→斎場御獄最終日です。

まずは、三度目の正直、「保栄茂グスク」探しです。
昨晩もネットや地図で調べ直して、今度こそ!!

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ここかな?ここかな?
調べた写真と何かが違うけど・・・

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ここで行き止まり・・・。
良く見ると「保栄茂」なんて彫ってあるけど、
どうも違うっぽいんですよね。

えええ~~~???

090501gusukusagasi3.jpg

どこだ~~~???

090501gusukusagasi1.jpg
どこだあ~~~????

このあと、どう見ても地元の人のお墓だよなあ、
と言う感じの立派な亀甲墓がどど~んとあるのも見つけましたが
どれも保栄茂グスクではあらず。

さらに、別のお墓を掃除している人に聞いてみたら、
「それならあっちの大きい通りから入ってあの辺」
というざっくりした説明を受けたけど、探してみても見つからず、
結局、3回足を運んで全て玉砕。
保栄茂グスクの主(?)に嫌われてしまっているようです・・・。

でも、グスクじゃないところでも、
ちょっと小高い山に入るだけで、普通にお墓やら拝所があるなんて、
ホントに沖縄って先祖や信仰を大切に重んじている所なんだな、と思います。


と、今回の「保栄茂グスク」への訪問は諦めて、
次へ行く事にしました。

糸満市の南西の先っちょの方にある「具志川城跡」です。

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この、石碑の左奥の繁みに入っていくと・・・

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こんな海に面した所にもグスクが!!
海が好きな王族がここに作っちゃいましたかね!?

管理の人か、おじいさんが正座して何か小声で唱えながら
あちこちにお神酒を捧げていました。
横でヘロヘロと観光なんかしちゃってて良いのかな・・・?
と、ちょっと申し訳なく思ってしまいました。

でも、そんなおじいさんの近くに
「注意!ヒメハブが出没したと報告されました」
とか、看板が出ていました。

気をつけて!!おじいさん!
・・・て、お前らもな。


さて、次は、結構移動して南城市、「知念城跡」です。
1日目にも来た「垣花樋川」の近くです。

それなりにコース計画立てて来たつもりでしたが、
何気に不効率的な事してますね・・・。

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なかなか素敵な状態で残っている城門。

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内側から。

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拝所。

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今帰仁などにもあったけれど、
グスクにはこういうブロックやコンクリート造りの小屋のようなものが結構あるのですが、
史跡と言うより、最近まで何かに使っていた?という雰囲気があります。
そういう説明は全然されていないので、何に使っていたのか、気になります。
どこかに書いてあったのかなあ?
良く、見落とし聞き逃しをやらかすので、絶対に説明はなかったという自信はありませんが。

ちなみにここの小屋(?)の中の立て看には
「これは修復次第別の場所に移動させる予定です」といった事が書いてありました。
移動したら、説明もされるでしょうか。


ここに限らず、今まで廻ったグスク跡では、
仮設事務所やパイロンなどの工事中による立ち入り制限などがされている所が結構あり、
もしかすると、数年後に来たら修復が進んでいたりして!と少々期待してしまいます。
でも、平日なのに関係者の気配が無いのがやっぱり期待はしないでおくか・・・と
考え直してしまうのでした・・・。


更に、案内に従って木々の間の小道を行ってみると、
知念大川(うっかー)がありました。

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「うっかー」とか「ひーじゃー(樋川)」とか「ちちんがー(井戸)」とか
なんか響きがかわいいですよね。

ちなみに、ここらでよく見かけたサンセベリア。
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東京だと越冬に気を使う植物が地面に生えているだけで
「さすが南国だ~~」と驚きなのに、
更にそれが激しくムシに喰われているところが驚きを超えてショックです。
そんな、ムシに喰われやすいような葉じゃないのに!硬いのに!
一応、折角なので勇気を出してムシを探してみましたが、見つかりませんでした。
菌とかなのかな?



最後に、「斎場御獄(せいふぁーうたき)」に足を運びました。
世界遺産です。
観光客がいっぱい(と言っても2~30人くらい)いました(笑)
なんだか、普通の観光客にやっと混じることができて、
安堵感とメンドクサイ感の入り混じった複雑な気分になりました。

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雨の日は滑って登れなさそうな階段(?)。
(横にある棒は貸し出しの杖)
お年寄りやお子ちゃまや、お洒落なおねいちゃんにはキツそうですぞ。
・・・いや、お洒落なおねいちゃんは、彼氏に助けてもらって
むしろ楽しそうだったかも。

090501seifautaki1.jpg

この先を右に曲がったところが、
ガイドブックなどでよくみる三角の石の隙間ですね。
あえて載せません(笑)

正直、ここは整備されすぎてて物足りない気がしてしまいました。
というか、人が多かったせいだとは思いますが、
ミーグスクや南山城址、伊祖城址など、人気の無いグスクの霊拝所の神聖な空気感は、
ちょっと怖いくらいでしたので。




そんなわけで、以上、この度のグスク巡りは終了です。

最初は暢気に「グスク巡り~~♪」てな気分で廻り始めた今回の旅ですが、
あちこちで「んん・・・?」だとか、ゾクっとくる感覚などを受け、
だんだん、軽い気分で足を運んではいけない気持ちになっていきました。


帰宅後、どうやらグスク巡り=霊所巡り、
巡る時は清めの塩や守り刀等を身につけて行くべき、というアドバイスを頂いたりで
ちょーーーっと反省・・・してしまったのでありました。
もっと心してする事だったんですね、グスク巡りとは。
思うところもあって、玄関に盛り塩を致しました。

ああ、本厄の二人組みがフラっと霊所巡りなんかしちゃって、
帰りの飛行機が多多多少揺れた程度で無事に帰って来れて良かった・・・。


ということで、これからまたグスク巡りする機会ができたら
その時は、身も心も十分な準備をして臨もうと思います。

もし、この記事を読まれて、グスク巡りしたい!と実行される方がいらっしゃいましたら
是非ともお守り持参で敬意をもって臨むことをお勧めします!




                        沖縄・グスク巡り<終了>

<追記>
今回のグスク巡り記事、
ホントはもっとさらっとした内容にするつもりだったのですが、
書き進めていくと、ついつい熱くなってしまって
一応自制したつもりですが、結局大作の3部作になってしまいました。

タグ:沖縄 グスク
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ミストラル

とても素敵な沖縄巡りですね!!
メジャーな観光地も悪くないのだろうけど、情報が氾濫してる分、実際に行ってみても感動が薄いように感じます。

沖縄に城址や礼拝所がこんなに沢山あることにも驚きですが、
超メジャーな観光地である沖縄で、神聖な気分とかゾクッとする感覚を味わえるなんて、ある意味とても贅沢なような気がします。
地元の人しか知らない沖縄も、まだまだ沢山ありそうですね。
この3部作を見ていて、ものすごく沖縄に行きたくなりました。
by ミストラル (2009-06-02 10:44) 

ディクタボーイ


保栄茂と書いて 「 び ん 」 と読ませる地名にも魅力を感じますね。
写真から位置的に少しズレているようです。
大城三線店から戻るように右に入って行く道を進んで、
その道の途中から右に入るとグスクの路標があります。
あとは頂部を目指して行けばいいのですが・・・

保栄茂按司がべしなみさんに何度も足を運んでもらいたいから、
簡単に探させないのかもしれませんね。
保栄茂のバス停を見られましたか?
とっても味のあるバス停ですよ。

斎場御嶽ですが、入り口から右に行くとサングーイに行きますが、
左に行くと寄満 ( ユインチ ) という拝所があります。
その拝所に背を向けるようになったムイ ( 森 ) がナーワンダーグスクです。
沖縄のグスクの中でも石垣の規模は大きく神秘的です。
ただグスク内には神を祀った拝所が多く、唯一グスク内で迷った場所です。


※ ブロック造りの小屋はノロが御参りをする殿 ( ドゥン )で、聖域 です。
大体のグスクには、拝所、ドゥン、ノロ墓、按司墓、などがあります。
ボクも来週にやんばるのグスクの探訪に行きます。

by ディクタボーイ (2009-06-02 18:42) 

べしなみ

>ミストラルさま
確かに、言われてみると観光地を廻るよりも
沖縄の別角度からの魅力を堪能できる贅沢コースかも知れませんね。
ただ、案内や整備具合は、歓迎されていない感を受けてしまうのを
否めませんが・・・。
でも、ミストラルさんの美ら海水族館への為だけの沖縄旅行というのも
かなり優雅で贅沢な感じありますよ~~

この3部作で沖縄に行きたくなったなんて嬉しいご感想
有難うございます~~!!
by べしなみ (2009-06-04 01:44) 

べしなみ

>ディクタボーイさま
保栄茂グスクは、諦めた時咄嗟に「また来なさい」と言われてるのかな?
という思いが頭をよぎりましたが、ちょっと都合良過ぎな解釈?
とも思い直したりしました。

大城三線店も、何故か近くに行くと頭から抜けてしまって
「ここかな!!?」と見当違いな道に入って行ってしまいました。
いつかきっと保栄茂按司に会いに行きますよ!
バス通りも良く分からないまま、とにかくあの小山のどこかの筈だ!
と、必死になっていた気がします・・・。(しかも、違う山だったようで)
もっと心にゆとりを持ちたかったもんです。

斎場御獄は人が結構いたし案内パンフもあったので
迷う事無く全て廻れたと思います。
有料化したのって最近なんですよね?確か。
無料の頃は、案内とかなかったりしたのでしょうか?
だったらきっと神秘さたっぷりですね。
というか、もしかして案内エリア外でしょうか・・・?!

それと、「殿」ですか!
それなら書いてあったかも・・・
いえ、当時「殿」がこの辺にあった、という意味で
まさかブロック作りのあれが「殿」そのものとは
何だかすぐに納得できなかったと言いますか・・・。
石垣や拝所の遺跡感と「殿」の近代感が1つにまとめて
受け止めにくいと言いますか・・・。(言い訳?)

でも、その独特さが今と作られた当時をつなぐ
「生きている遺跡」というような感覚で益々惹かれます。

今度グスク巡る時までにはもう少し基礎知識を付けて
(護身アイテムも忘れずに)行きたいです。
いつ行ける事やら・・・ですが。

ディクタボーイさんも、更なるグスク探訪、
色々お気をつけて頑張ってください。

by べしなみ (2009-06-04 05:40) 

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